【リコーダーとチェンバロの音色で静かにクリスマスを感じる時】
コンサートレポート
2023.12.17
木戸麻衣子さんのリコーダー、上野山絢子さんのスピネット(小型チェンバロ)によるデュオコンサートは7月に続いて2回目。2回連続でお越しいただいたお客様も含め満席の演奏会となりました。
今回は「古楽で織りなすクリスマスの調べ」というテーマで、皆様に馴染みは少ない作曲家の作品も交えてキャロル、アヴェ・マリアなで古楽器が奏でる美しい世界をお楽しみいただきました。またクリスマスということで少し照明の演出を施し暗転での入場開演という工夫を凝らしました。
それぞれの楽器のソロプログラムも演奏。リコーダーソロは色々な鳥のさえずりを表現する「小鳥愛好家の楽しみ」ではリコーダーという楽器の面白さを披露。スピネットのソロでは上野山絢子さんが1年間かけて取り組んでいるJ.S.バッハ:フランス組曲第5番から(7月は第4番を演奏)、またクリスマスならではのバルバトルの作品はキラキラした演奏でスピネットの音色の美しさを感じました。
圧巻は最後のプログラム、マルチェッロのリコーダーソナタで息の合った二人の音楽がすばらしく最後のチャッコーナまで緊張感あふれる演奏でした。
アンコールはおなじみグノー/バッハの「アヴェ・マリア」であらためてしっとりとクリスマスを感じながら幕を閉じました。
◆音楽の殿様徳川頼貞公の著書私家版展示◆
今回の公演で特筆すべきは上野山さんのご厚意で紀州徳川家第16代当主徳川頼貞公の自伝的著書「薈庭楽話」の私家版をロビーでの展示です。
私家版は現在確認されているのは2冊のみ。1冊は東京文化会館音楽資料室に、そしてもう1冊が今日この会場にて展示してあるという貴重な著書なのです。
徳川頼貞公の日本音楽史に残した足跡を知って欲しいという想いからお持ちいただきました。本書展示は事前に地元和歌山新報でも取り上げられました。
◎プログラム
<デュオ>
♪J.S.バッハ:まぶねのかたえに BWV469
♪Ph.ドラヴィーニュ:ソナタ “La Baussan ボサン” Op.2-1
Gracieusement/Rondeau/TambourinI-TambourinII
<チェンバロ ソロ>
♪N.シェドヴィル:La Chauvon ショヴォン
※南葵音楽文庫所蔵楽譜使用
♪J.S.バッハ:フランス組曲 第5番 BWV816 より
Allemande/Courante/Sarabande/Gavotte/Gigue
<デュオ>
♪V.ヴァヴィロフ(G.カッチーニ)/森 友紀編曲:アヴェ・マリア
<リコーダー ソロ>
♪ヤコブ・ファン・エイク:『笛の楽園』より
“マリア聖歌” “イギリスのナイチンゲール”
♪『小鳥愛好家の楽しみ』より
<デュオ>
♪17 世紀イギリスキャロル 『まきびと羊を』
♪18 世紀フランスキャロル 『荒野のはてに』
<チェンバロ ソロ>
♪C.バルバトル:変奏付きノエル集 第1組曲より
・プレリュード Prélude
・クリスマスは来たれり À la venue de Noël
<デュオ>
♪B.マルチェッロ:リコーダー・ソナタ 第12 番 Op.2-12
Adagio/Minuet Allegro/Gavotta Allegro/Largo/Ciaccona Allegro
★アンコール
グノー/バッハ:アヴェ・マリア
2023.12.17 ヒビキミュージックサロンリーヴズにて
今回は「古楽で織りなすクリスマスの調べ」というテーマで、皆様に馴染みは少ない作曲家の作品も交えてキャロル、アヴェ・マリアなで古楽器が奏でる美しい世界をお楽しみいただきました。またクリスマスということで少し照明の演出を施し暗転での入場開演という工夫を凝らしました。
それぞれの楽器のソロプログラムも演奏。リコーダーソロは色々な鳥のさえずりを表現する「小鳥愛好家の楽しみ」ではリコーダーという楽器の面白さを披露。スピネットのソロでは上野山絢子さんが1年間かけて取り組んでいるJ.S.バッハ:フランス組曲第5番から(7月は第4番を演奏)、またクリスマスならではのバルバトルの作品はキラキラした演奏でスピネットの音色の美しさを感じました。
圧巻は最後のプログラム、マルチェッロのリコーダーソナタで息の合った二人の音楽がすばらしく最後のチャッコーナまで緊張感あふれる演奏でした。
アンコールはおなじみグノー/バッハの「アヴェ・マリア」であらためてしっとりとクリスマスを感じながら幕を閉じました。
◆音楽の殿様徳川頼貞公の著書私家版展示◆
今回の公演で特筆すべきは上野山さんのご厚意で紀州徳川家第16代当主徳川頼貞公の自伝的著書「薈庭楽話」の私家版をロビーでの展示です。
私家版は現在確認されているのは2冊のみ。1冊は東京文化会館音楽資料室に、そしてもう1冊が今日この会場にて展示してあるという貴重な著書なのです。
徳川頼貞公の日本音楽史に残した足跡を知って欲しいという想いからお持ちいただきました。本書展示は事前に地元和歌山新報でも取り上げられました。
◎プログラム
<デュオ>
♪J.S.バッハ:まぶねのかたえに BWV469
♪Ph.ドラヴィーニュ:ソナタ “La Baussan ボサン” Op.2-1
Gracieusement/Rondeau/TambourinI-TambourinII
<チェンバロ ソロ>
♪N.シェドヴィル:La Chauvon ショヴォン
※南葵音楽文庫所蔵楽譜使用
♪J.S.バッハ:フランス組曲 第5番 BWV816 より
Allemande/Courante/Sarabande/Gavotte/Gigue
<デュオ>
♪V.ヴァヴィロフ(G.カッチーニ)/森 友紀編曲:アヴェ・マリア
<リコーダー ソロ>
♪ヤコブ・ファン・エイク:『笛の楽園』より
“マリア聖歌” “イギリスのナイチンゲール”
♪『小鳥愛好家の楽しみ』より
<デュオ>
♪17 世紀イギリスキャロル 『まきびと羊を』
♪18 世紀フランスキャロル 『荒野のはてに』
<チェンバロ ソロ>
♪C.バルバトル:変奏付きノエル集 第1組曲より
・プレリュード Prélude
・クリスマスは来たれり À la venue de Noël
<デュオ>
♪B.マルチェッロ:リコーダー・ソナタ 第12 番 Op.2-12
Adagio/Minuet Allegro/Gavotta Allegro/Largo/Ciaccona Allegro
★アンコール
グノー/バッハ:アヴェ・マリア
2023.12.17 ヒビキミュージックサロンリーヴズにて