ブラームスの変奏曲をじっくり聴く

橋本幸枝ブラームスディスカバリーは第４回公演終演いたしました。多数ご来場いただき誠にありがとうございました。
ブラームスはピアノソナタ第３番でソナタの創作から軸足を移し変奏曲に力を入れるようになりました。今回のプログラムは「パガニーニの主題による変奏曲」と「ヘンデルの主題による変奏曲」 二つの変奏曲を取りあげました。
技巧を極めるパガニーニ、音楽性を極めるヘンデルと言われていますが両作品とも高度な技巧、音楽性が求められます。 特にヘンデルは25の変奏に加え最後にフーガが配置されるというスケールの大きな作品でブラームスがこのジャンルをいかに注力したかがよくわかります。
そして橋本幸枝さんはまさに技巧と音楽性を兼ね備えた変奏曲を聴かせてくれました。 あわせてベートーヴェンのソナタ、ショパンの革命などもプログラムに交えてのエネルギッシュなコンサートでした。
次回はゲストに吉田円香さん（チェロ）を迎えチェロソナタ第１番を演奏します。
●プログラム
♪L.v.ベートーヴェン：ピアノソナタ第6番　op.10-2
第1楽章　アレグロ
第2楽章　アレグレット
第3楽章　プレスト
♪M.ラヴェル：道化師の朝の歌
♪J.ブラームス:パガニーニの主題による変奏曲Ⅰ　イ短調　op.35　　1862〜63年（29〜30才）
主題-第1変奏～第14変奏
♪F.ショパン：エチュードよりop.25-1「エオリアンハープ」
♪F.ショパン：エチュードよりop.10-12「革命」
♪J.ブラームス：ヘンデルの主題による変奏曲　op.24 1861年（28才）
主題-第１変奏～第25変奏-フーガ
★アンコール F.ショパン：ノクターン第20番嬰ハ短調「遺作」

2023.10.29 ヒビキミュージックサロンリーヴズにて

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