【ヴィオラの魅力を再発見したコンサート】

昨日（9/23）は「飯田隆＆大西真衣デュオリサイタル」に多数ご来場いただき誠にありがとうございました。
ヴィオラの飯田隆さんは日本センチュリー交響楽団のメンバーとして活躍の傍ら寸暇を惜しんでリサイタルの音楽づくりに取り組んでおられました。ピアニストは昨年のシューマンシリーズ特別編以来の共演となる大西真衣さん。

シューマンの「おとぎの絵本」で幕を開けたコンサート、美しい旋律でヴィオラとピアノが織り成す絵画的な世界は、１曲ごとに飯田さんオリジナルのわかりやすい解説を挟みながら繰り広げられました。
そして、エネスコ、ヴュータンと一般には馴染みが薄い作曲家が続きますが、ヴィオラ奏者にとっては欠かせない名曲で、実際に聴いてみるとヴィオラの音色の素晴らしさを如何なく発揮している作品でした。
最後を飾るブラームスのヴィオラソナタは晩年の円熟味を帯びた作品で第１楽章から第４楽章までブラームスの情熱と哀愁が詰まった壮大で繊細な演奏であったと思います 。
飯田さんのヴィオラ愛と室内楽に造詣が深い大西真衣さんとのパートナーシップが生んだ素敵な時間でした。

◎プログラム
♪R.シューマン：おとぎの絵本　作品113
I Nicht schnell　速くならないで
II Lebhaft 活気に満ちて
Ⅲ Rasch 　速く
Ⅳ Langsam, mit melancholischem Ausdruck
　　遅く、メランコリックな表情を持って
♪G.エネスコ：ヴィオラとピアノのための演奏会用小品
♪H.ヴュータン：ヴィオラとピアノのためのエレジー　作品30
♪J.ブラームス：ヴィオラ・ソナタ　作品120-1 ヘ短調
I Allegro appassionato 速く熱情的に
II Andante un poco Adagio 歩くような速さで、少しゆったり
Ⅲ Allegretto grazioso やや速く優美に
Ⅳ Vivace 活発に
★アンコール
アイルランド民謡「ロンドンデリーの歌」（ダニー・ボーイ）




2023.9.23 ヒビキミュージックサロンリーヴズにて