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ご来場御礼:橋本幸枝ブラームスディスカバリー第1回

コンサートレポート

2023.06.26

一人の作曲家の作品を2年がかりで演奏する、それは作品を通じてその作曲家の人生に向き合うことでありお客様と一緒にその生涯を旅すること。 そんな思いでモーツァルト、ベートーヴェン、シューマン、ショパンに取り組んできたピアニスト橋本幸枝さん。
今年からブラームスに挑戦!。 昨日(6/25)第1回公演が無事終了いたしました。ご来場誠にありがとうございました。
第1回のプログラムは初期の初期10代後半から20代の作品、年表をお配りして創作背景を語りながらの演奏なのでわかりやすく音楽に入っていくことができます。
 ひとつはシューマンの主題による16の変奏曲。こちらはオリジナルはシューマンですが、投身自殺を図り病床に臥せているシューマンに贈った変奏曲です。橋本さんのMCによると オリジナルの左手はほぼクララ・シューマンによるもので、この変奏曲はまさにシューマン夫妻とブラームスの合作となります。
 もう1曲はピアノソナタ第1番。21歳の作品ですが4楽章構成からなる壮大なるソナタです。 シューマン曰く「変装した交響曲のようなソナタ」、ベートーヴェンのソナタの影響をうけている(模倣に近い)と言われていて、確かに何も知らずに聴くとベートーヴェンを聴いているような錯覚を覚えますが、第2楽章にはドイツの古い民謡をモチーフにするなど独自色を垣間見ることができます。 今回のプログラムは、ブラームスの生涯に影響を与える人物、シューマン夫妻(特に妻クララはずっと心の拠り所として存在し続けた)そして畏敬の念を抱きながらも創作において亡霊と闘ったベートーヴェン。この二人の影を認識できる作品が取り上げられまさにスタート回らしい選択であったと言えます。また合間には箸休め的にこの時期(6月)をモチーフとした他の作曲家の作品も交えました。 次回は7/30(日) ピアノソナタ2番や4つのバラードを演奏します。
<第2回ご予約はこちら>
https://smart-sym.stores.jp/items/643ceb236b7c3d002cef758f

■プログラム
J.ブラームス:シューマンの主題による変奏曲嬰ヘ短調 op.9 1854年(21才)
P.チャイコフスキー:四季より「6月 舟歌」 ト短調
F.ショパン:バラード第2番 ヘ長調 op.38
C.ドビュッシー:プレリュードより「亜麻色の髪の乙女」「パックの踊り」
                     版画より「雨の庭」
J.ブラームス:ピアノソナタ第1番 ハ長調 op.1 1852〜53年(19才~20才)
  第1楽章 アレグロ
  第2楽章 アンダンテ <古いドイツ民謡による★>
  第3楽章 スケルツォ アレグロ・モルト・エ・コン・フォーコ
  第4楽章 アレグロ・コン・フォーコ 
★第2楽章ドイツ民謡の詩
[独唱]ひそやかに月はのぼる 
[合唱]青い青い小さな花(月のことをさす)
[独唱]しろがねの小雲を縫いつ天にのぼる
[合唱]青い青い小さな花、  薔薇は谷間に、乙女は広間に  
     おお世に美しき薔薇よ
◎アンコール R.シューマン:トロイメライ

2023.6.25 ヒビキミュージックサロンリーヴズにて

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