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音楽とアートの出会いが大阪・豊中で実現:伊藤若冲の世界

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2023.07.09

音楽とアートの融合企画として「伊藤若冲へのオマージュ」と題して氏の作品にインスパイヤ―された楽曲を委嘱します。作曲は国際的にも認められている作曲家桑原ゆう氏(第31回芥川也寸志サントリー作曲賞受賞)に依頼し世界初演のコンサートを大阪・豊中で開催します。

    

江戸中期、18世紀から19世紀前半は江戸文化が花開いた時代で、近松門左衛門の名作「曾根崎心中」や「心中天網島」の初演。また仮名手本忠臣蔵の初演もこの時期です。 特に伊藤若冲が生きた時代は円山応挙、与謝蕪村、呉春など多くの文化人も活躍しました。
(※年表 江戸中期を生きた芸術家たち)

    

さてその時代に京都で活躍した美の天才伊藤若冲(1716-1800)は天明の大火(1788)にすべてを失って豊中市小曽根西福寺に滞在。
「仙人掌群鶏図」(本堂襖絵:重要文化財)を遺されました。その襖絵は豊中市立文化芸術センター中ホールの緞帳にモチーフされています。
※緞帳写真提供:豊中市立文化芸術センター

■大坂文化の発展に貢献した木村 蒹葭堂との出会い

大坂北堀江瓶橋北詰の造り酒屋に生まれた木村 蒹葭堂は、「浪速の知の巨人」と称され評価が高く、事実・本草学・文学・物産学に通じ、黄檗禅に精通し、出版に携わり、オランダ語を得意とし、ラテン語を解し、書画・煎茶・篆刻を嗜むなど極めて博学多才の人であった。また書画・骨董・書籍・地図・鉱物標本・動植物標本・器物などの大コレクターとしても当時から有名であり、その知識や収蔵品を求めて諸国から様々な文化人が彼の元に訪れた。人々の往来を記録した『蒹葭堂日記』には延べ9万人の来訪者が著されている。個人としては最大の知のネットワーカーとなり、当時の一大文化サロンの主となった。伊藤若冲の絵画が多くの文化人に愛好されるようになったのも氏の影響が大きいと言える。

 

そんな時代を生きた若冲の魂が桑原ゆうにより音楽に生まれ変わり、和楽器(筝)と西洋楽器(チェロ、ヴァイオリン)のトリオによって演奏されることになりました。
世界初演の瞬間をご一緒に楽しみましょう!


■公演日時:2023年9月5日(火)19:00開演(18:30開場)
■会場:豊中市立文化芸術センター小ホール
■プログラム
<第1部>
・スライド付:伊藤若冲作品の特徴と足跡 /彼を支えた人たち・京と大坂に花ひらいた芸術文化

・地唄三味線弾き歌い: 片岡リサ

・対談:「若冲が結んだ音楽の和と洋」 桑原ゆう&小味渕彦之(音楽評論家・豊中市民ホール総合館長)
->音楽とアートの融合、西洋楽器と和楽器の融合、本企画に魅力について深堀します

<第2部>
・委嘱作品演奏 組曲「伊藤若冲へのオマージュ」 <世界初演>  作曲:桑原ゆう 
 全7曲の組曲、ソロ、デュオ、トリオ 3つの編成で構成されています
・演奏 片岡リサ(筝・歌)高木和弘(ヴァイオリン)北口大輔(チェロ)

  

◎チケット:一般 4,000円 学生 2,000円(いずれも自由席)
※チケット取り扱い :ノワ・アコルデ 06-6862-8855   nowa-aco@music.email.ne.jp
・電子チケット:スマートシンフォニーオンラインストア  https://smart-sym.stores.jp/


◎主催:有限会社ノワ・アコルデ
◎作曲委嘱:ひらい悦子
◎制作協力:株式会社スマートシンフォニー
◎企画監修:ひらい悦子


■作曲者・出演者プロフィール
◎桑原ゆう
1984年生まれ。東京藝術大学および同大学大学院修了。日本の音と言葉を源流から探り、文化の古今と東西をつなぐことを軸に創作を展開。国立劇場、静岡音楽館AOI、横浜みなとみらいホール、神奈川県立音楽堂、箕面市立メイプルホール、ルッツェルン音楽祭、Mizzou International Composers Festival(ミズーリ州)、ZeitRaume(バーゼル)、I&I Foundation(チューリヒ)等、国内外で多くの委嘱を受け、世界各地の音楽祭や企画で作品が取り上げられている。楽譜はEdition Gravis、Edition Wunn(共にドイツ)より出版。 「淡座」メンバー。国立音楽大学、洗足学園音楽大学非常勤講師。2021年、第31回芥川也寸志サントリー作曲賞受賞   https://3shimai.com/yu

◎片岡リサ:箏・歌
大阪音楽大学卒業、大阪大学大学院文学研究科博士前期課程修了(音楽学)。これまでに 数々のコンクールで第 1 位を受賞。平成 13 年度文化庁芸術祭新人賞を洋楽邦楽問わず史 上最年少で受賞。第 21 回出光音楽賞、平成 22 年度大阪文化祭賞、平成 23 年度咲くや この花賞、平成 30 年度文化庁芸術祭優秀賞など受賞。多くのオーケストラとの協演、洋 楽器とのアンサンブルや現代作品にも力を入れている。現在、大阪音楽大学特任准教授、 同志社女子大学・兵庫教育大学非常勤講師、京都市立芸術大学伝統音楽研究センター共同 研究員。

◎北口大輔:チェロ
東京藝術大学卒業、同大学院修士課程修了。ソリストとしてオーケストラとの多数の協演や幅広いレパートリーでのリサイタル、また室内楽奏者として、いずれも高い評価を得ている。アゼリア推薦新人賞、平成12年度大阪府舞台芸術奨励新人賞、平成31年度度大阪文化祭賞奨励賞、令和2年度兵庫県芸術奨励賞など多数受賞。 東京都交響楽団チェロ奏者、九州交響楽団首席奏者、同楽団首席客演奏者を歴任。現在、日本センチュリー交響楽団首席奏者、パシフィックフィルハーモニア東京客演ソロ首席奏者、

◎高木和弘:ヴァイオリン
6歳よりヴァイオリンを始め、1997年エリザベート王妃国際コンクール入賞、1998 年ジュネーヴ国際コンクール第3位(1位なし)、2005年度文化庁芸術祭新人賞、大阪文化祭賞大賞などを受賞。 長岡京室内アンサンブルメンバー、ダラス室内交響楽団コンサートマスター(アメリカ)、いずみシンフォニエッタ大阪メンバー、A Hundred Birdsのヴァイオリニスト、神戸市室内管弦楽団コンサートマスター。使用楽器は1739年サント・セラフィン。

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